第23回 地震が起きるのもばねの力?
みなさん、こんにちは。
今年の夏は、とても暑かったですね。 日本のみならず、全世界が猛暑の日々でした。
日本では、毎年9月1日は「防災の日」です。 自然災害の中でも最も甚大な被害が発生するのが地震です。
今年の2月にはチリ地震が発生し、今なお復旧の過程です。
皆さんも良くご存じのように、地震が発生する最大の原因は、プレート(大陸)の移動によって蓄えられるばねの力と言われています。そのメカニズムを簡単にご紹介しましょう。
地球の表面は、プレートと呼ばれる10数枚の硬い板がジグソーパズルのように敷き詰められているそうです。 そのほとんどは変形せずに、そしてそれぞれの方向へマントルの動きが原動力となって(熱による対流が原因)、年間数cm~10数cm程度の速度で平行に移動しています。
プレートは、ぶつかりあったり、潜り込んだりしています。この結果、プレート同士の境界においてはお互いが影響し合い、山脈、海溝、海底山脈を形成したり、地震や火山活動の原因になったりしています。
日本に関係するプレートは4枚あります。太平洋プレートはほぼ西向きに、フィリピン海プレートは北北西の向きに、それぞれが日本列島を乗せているユーラシアプレートや北米プレートの下に潜り込んでいます。ちなみに、静岡県においてはこの4枚のプレートが地下で接合しているそうです。
日本付近において発生する大地震は、ほとんど場合は下記の4種類と言われています。 (1)プレート境界型地震 (例=1994年三陸はるか沖地震) (2)浅い場所におけるプレート内部破壊による地震 (例=1994年北海道東方沖地震) (3)深い場所におけるプレート内部破壊による地震 (例=1993年釧路沖地震) (4)地表近くの活断層による地震 (例=1995年兵庫県南部地震)
上記の中の(4)こそが、ばねの力で発生する地震なのです。 つまり、プレートの押し合いによる一定方向の圧力によりプレートが変形し、それが元へ戻ろうとする動きが地震なのです。
今後予想されている東海地震は、上記の(1)のプレート境界型のようです。フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下へ潜り込む場所が、地震発生源と予想されています。 駿河湾内の最深部において発生するので、「海溝型地震」とも呼ばれています。
また、神奈川県西部を震源とする地震は、神奈川県の小田原から相模湾までの地域において発生すると予想されています。 フィリピン海プレートが北米プレートへ潜り込み、伊豆半島のプレート部分と相模湾のプレート部分に亀裂が入り発生する (2)のパターンの地震と言われています。
何しろ地面の中における動きなので、直接見ることができないので、何とも歯がゆい思いですね
地震が来る前に、ネズミ、鳥、虫などが大軍で移動したり、ナマズが暴れたりする(?)のは、こうした地下の変化を感じているからかもしれませんね。
私たち人間にも、地震発生を事前に関知できるような能力が備わっていたらいいのに。
さて、今回はここまでです。
防災の日に限らず、つねに「もしも地震が発生したら」を意識しながら生活することが大切なようですね。
天災は忘れた頃にやってきますから、ね。
それでは、みなさん、お元気で。
ばねっこ(筆)