第26回 アスリート達を守るばね。
みなさん、こんにちは。
今年はロンドンオリンピックが開催されます。
以前もお伝えしましたが、あらゆるスポーツには「弾性:ばね」が利用されています。 中でも一番は、やっぱりアスリート達の「体」でしょうね。 そう、筋肉ですね。
筋肉が悲鳴を上げるほど、過酷なトレーニングを経て、オリンピックへの出場権利を得ます。 つまり、究極のばねを持った人たちによる戦いなわけです。
4年に一度のオリンピックは、アスリートにとっては「他国」における戦いです。 このため、アスリートが最も気にするのは「時差ボケ」だそうです。
多くのアスリートは、様々な国で開催される国際大会への出場経験を持っているので、時差ボケの克服方法は、自分なりのノウハウを持っているとか。
ところが、例外のアスリートもいます。それは、射撃です。 射撃の選手は、あまり体を鍛えてはいけないそうですね。 筋肉を鍛えると、体調の加減などで筋肉が異変を起こしたり、試合の日、わずかでも筋肉が衰えると、的を射る際にブレが生じるためだとか。 そこで、射撃の選手たちは、時差ボケを解消するために、早々と開催国へ行くそうです。
オリンピックでは、様々な競技が展開されるわけですが、これらの競技の分類の仕方は、様々です。
例えば、「靴を履く競技」と、「裸足の競技」に分けて、「ばね」について考えてみましょう。
まず、「靴を履く競技」では、更に、「道具を使う競技」と、「道具を使わない競技」に分けることができます。 「道具を使う競技」の場合には、その道具自体が弾性を持っています。 球技などですね。ラケットも。砲丸投げは、道具である鉄球には弾性はありませんが、シューズの弾性を利用しています。
「道具を使わない競技」の場合には、例えばトラック競技のアスリートは綿密に計算された弾性を持つシューズを履きます。
そこで気になるのは、「裸足で、かつ道具を持たない競技」ですね。
日本の伝統的スポーツである柔道ではどうでしょう? 試合の場となる畳は弾性を持っていますが、それだけではありません。
実は、畳床の下には、およそ2000個の支柱があって、それらの一つ一つに「ばね」が利用されています。 だから、選手たちは大怪我をしないんですね。 体操の床競技も同様です。 「もし、コンクリートの上で試合をしたら」、と考えると、恐ろしいです。
この他、飛び込みは踏み台に、競泳では「スピード水着」と話題になった水着に、強力な弾性技術が利用されています。
さて、今回はここまでです。
オリンピックが終わると、「スポーツの秋」へと季節が変わっていきます。 健康のために、みなさんも体を鍛えてみてはいかがでしょう? 中でもランニングは、脳の弾性も鍛えられるそうですよ。
それでは、みなさん、お元気で!
ばねっこ(筆)