タイの「国王プロジェクト」と日本の「絆」
No.2012_01(2012年2月28日 更新)
昨年10月に始まったタイの洪水は、日に日に深刻さを増し、いくつかの工業団地を呑み込み、多くの日本企業が水没し甚大な被害を受けました。 幸いパイオラックス(タイランド)は洪水が起きたタイ中心部から約150kmほど離れた南東の丘陵地帯にあるため、今回の洪水の被害は免れました。 多くの人が今回の洪水で被害にあいましたが、世界中から支援の手が差し伸べられました。もちろん日本からも多額の義援金が寄せられていますが、その裏にはタイの人たちの東日本大震災時の支援へのお礼の意味もあったのだと思います。テレビなどでも紹介されましたが、タイの貧しい人々も一日数百円の収入の中から募金をしてくれたのです。
我々パイオラックスも、タイでビジネスをさせていただいている企業として少しでも被災した人たちの助けになればと思い、日本(本社)・タイ共同で「国王プロジェクト」に義援金を拠出し、被災者への支援をお願いしました。 「王民支援基金」通称「国王プロジェクト」と言うのは王様のご指示で災害が発生したような場合あるいは貧しい人のため基金を作り支援をするもので、タイでは赤十字以上に権威があるものだそうです。王様の言葉として「良く寄付する人は自分もよくなります」というお言葉をいただきましたが、日本の「情けは人の為ならず」とまさに一緒ではないかと思いました。2011年の漢字は「絆」でしたが、今まさに人と人との結びつきや情けが感じられる時代ではないでしょうか。