第27回 アインシュタインと混ぜご飯との関係を超えるばね。
みなさん、こんにちは。
時の流れは、本当に早いですね。 今年も、あとわずかになってしまいました。 時間にもばねがあったらいいのに・・・・。
そうそう、アインシュタインは、「時間のばね」も研究していたそうですね。 でも、説明するのが難しいので、このテーマには触れないでおきます(すみません)。 でも、ちょっとだけお話をしますと、「時間のひずみ=時間のばね」として捉える研究だったようです。
もし、「時間のばね」を利用できたら、みなさんはどうしますか? 私なら、「若かりしあの頃」へ戻ってみたいと思います。
これまでに、いろんなところで使われているばねを紹介してきましたが、意外や意外! 「クリップ」の存在を忘れていました。
数枚の紙をまとめるには、このクリップやホッチキスを使っている場合が、ほとんどですね。 金属製のクリップだと、細長く針金を巻いたものから、薄い金属板を2つに折っただけのものや、更に2つ折り金属板を指で開くことができるように、2つの針金が付いているものもありますね。
ホッチキスに比べてクリップの良い点は、紙に穴が開かない(痛まない)ことや、1枚1枚をバラバラにする際にとても便利なことです。 金属製クリップの多くはステンレスから出来ています。
いずれにしても、「ばね」は「復元力」を利用した部品です。 この「復元力」が弊社のキャッチフレーズにも使っている「弾性」です。 そして、この復元力は、素材によって「その力」の度合いが異なります。
この素材が持つ復元力を超えるような力を加えると、ばねは元の形状へは戻れなくなります。 この状態を「塑性(そせい)」と言います。 こうして限度を超えた重さを加えるか、あるいは限度内の重さであっても復元回数の限度を超えると、ばねはバテてしまいます。 ばねも長い時間利用すると疲れちゃうわけです。
先日、友人から「ばねは鉄で出来てるんだよね?」という質問を受けました。 みなさんは、ばねが何から出来ているかをご存知ですか?
「金属ばね」と呼ばれるばねの多くは、「鋼(はがね)」から出来ています。 「刃金(はがね)」と言うぐらいですから、切れる刃の部分に使われます。 ただ、刃金は、もっともっと固くなければならないので、ばねは「玉鋼(たまはがね)」と呼ばれる金属から作られています。 この玉鋼を作るためには、鉄に砂鉄と木炭を入れます。
金属ばねは、刃金ほど硬いと、むしろ弾性が失われるので、鉄に炭素を混ぜているのです。 この炭素を混ぜる割合によって、ばねの硬さが異なります。 最も標準的なばねの場合には、0.02%~2.14%の炭素が含まれています。
でも、昔の人はよく考えましたね。 鉄に砂鉄を入れたり、木を燃やした後の、灰になる前の炭を入れたり。 本当に、感心してしまいます。
私も、何かを混ぜることで素晴らしい素材を作れないものかと、日々、思考を巡らせているのですが…。 無理ですね。ノーベル賞は、諦めることにしました。 作れるのは、せいぜい、混ぜご飯ぐらいですね。 でも、おいしいですよ~! いろんな素材の味がハーモニーを奏でますから。
さて、今回はここまでです。
「今年は、いい年だったなぁ~」と言えるよう、あと少しの期間、全力で頑張りましょう。 「頑張りのばね」を再点検しましょうね。 「頑張りのばね」は、「健康」です。
それでは、みなさん、お元気で!
ばねっこ(筆)